フック越首相訪日成果について(ベトナム日本商工会(JBAV)理事会)

 6月23日、 梅田邦夫 駐ベトナム全権大使は、同月4~8日の日程で実施されたグエン・スアン・フック越首相の訪日にかかる意義及び成果について,ベトナム日本商工会(JBAV)理事会で説明をしました(配付資料)。

(要旨)

1. 今年に入り、日本からは天皇陛下・皇后両陛下、安倍首相、2名の閣僚が訪越。また、ベトナムからも6月のフック首相の公式訪問はじめ、15名以上の閣僚が訪日。6月のフック首相訪日に際して、日越双方で実のある具体的成果をあげるため事前に準備を進め、個別案件についても強く働きかけを行ってきた。フック首相訪日の意義と具体的成果は以下の通り。

(1)   具体的かつ実質的成果のある訪問。投資案件の進展、越の新たな成長モデル確立に向けて、両国間協力の方向性が示された。JETRO・MPIの投資セミナーにおいて、延べ36件210億ドル強のMOUが締結された他、ODA案件は7案件の署名が交わされた。

(2)   急増する技能実習生に対応するための二国間取り決めや、複数の覚書が交わされた。

(3)   懸案となっている円借款関連プロジェクトの工事費未払いについて、安倍首相から直接フック首相に問題を提起し、フック首相からも適切に対応する旨の回答を得た。

(4)   日越共同イニシアティブ第6フェーズについても適切に実施していくことで合意。

(5)   指導者間の信頼関係強化と日越間の広範な戦略的パートナーシップの深化を確認。フック首相は来日中「日本は戦略的利益を共有し、最も信頼できるパートナーである」と繰り返し発言。

(6)   安倍首相が掲げる「自由で開かれたインド太平洋戦略」に対し、ベトナム側の支持が得られ、今後もAPEC首脳会議やTPP等に関しての連携強化を確認。特に南シナ海問題においてフィリピンの動向が変化する中で、ベトナムが頼りになる国であることを確認。

(7)   今後の防衛・安全保障分野での二国間協力強化や、将来のビザ発給の緩和に向けて捜査共助・受刑者移送に関する条約締結に向けて協議を開始。

(8)   来年の日越外交関係樹立45周年に向けて、人的交流はじめ各分野での交流強化を図る。今後、商工会・政府関係機関と協力し実行委員会を立ち上げたいと考えている。

(9)   転換期のベトナムが必要とする行政改革、指導者育成等の課題について、人材育成、知見共有等の協力の具体化。
i  政治行政改革、指導者育成が求められる中、今後5年間で825名の留学生及び研修生を受け入れ。
ii         日本が取り組んだ国営企業の民営化、独立行政法人改革等の知見を提供する。
iii        日越大学の学部設立に向けた準備。
 
2.    その他
(1)   リンさんご遺族への募金協力について、JBAVとして取り組んでいただいたことに感謝。苦しんでいる遺族の支えになってもらえると思う。

(2)   ベトナムでの絵本の普及に関する取り組みについて、皇后陛下も喜んでおられる。

(3)   残留日本兵家族の訪日について、今年の秋ごろに行っていただけるよう準備しており、日本国内で協力を呼び掛けている。

(4) 北朝鮮レストランに行くことは引き続き差し控えていただきたい。
 
 
本件に関するお問い合わせ先
在ベトナム日本国大使館
経済班(担当:渡邊)
電話:+84-4-3846-3000
FAX:+84-4-3846-3044