2019年を迎えての大使挨拶

   新年、あけましておめでとうございます。
   平成最後となる初春を、皆様におかれましては、穏やかに迎えられたこととお慶び申し上げます。
 
1.昨年、ベトナムの経済成長率は直近10年で最高となる7%を超え、対越外国直接投資(認可ベース)も355億ドルと非常に高いレベルが維持されました。
 同時に、昨年は、日越関係の将来に好影響を及ぼし得る特筆すべき出来事がたくさんありました。
例えば、(1)指導者間の頻繁な往来(クアン国家主席夫妻の国賓訪日、フック首相の訪日等)、(2)CPTPP発効、(3)入管法の大幅改正(特定技能創設)、(4)日越外交関係樹立45周年を記念し、243の関連事業実施、(5)日本の対越投資(認可ベース)が、2年連続国別一位、(6)ニソン精油所商業運転開始、(7)ラックフェン港の完成、(8)来年度予算政府原案に「ダナン領事事務所新設」が含まれたこと、(9)ホーチミン、ハノイ、ダナン、ホイアン等における「日本祭り」の充実、(10)日本語教師育成強化事業の開始等です。
 
2.もっとも、ベトナム国内では、公的債務の上限を定める所謂「65%問題」や汚職捜査の広がりを契機とした、政策決定プロセスの一層の遅延に加え、ODAやビジネス関連でベトナム政府と調整を要する事項(もめ事)が増加しているのも事実です。
 大使館では、皆様との連携を強化し、首脳や閣僚会談を通じ、個別案件の解決に努めており、昨年は40件以上の案件が進展しました。       
大使館としてできる事に限界はありますが、中央政府や地方政府との関係で問題に直面された際は、遠慮なく御相談ください。
 
3.今年、2019年には、上記を踏まえ、特に下記の取り組みを強化したいと考えています。引き続き皆様の御支援と御協力をお願い申し上げます。
(1)指導者の間断なき往来(G20首脳会議(6月)、関連閣僚会議。新天皇陛下の即位礼正殿の儀(10月)等)。
(2)日本の深刻な労働力不足への対応。技能実習生、留学生、特定技能に関わる諸課題(多額の借金、偽造書類、悪質な仲介・送り出し機関、正しい情報伝達等)への取り組み。
(3)自由で開かれたインド太平洋構想の普及。防衛協力、海上安全当局間交流。
(4)ODA関連事項:質の高いインフラ整備(ホーチミン1号線、ハノイ1号線及び2号線、高速鉄道、高速道路等)、人工衛星、日越大学、新造巡視船供与、ホーチミン1号線工事代金及びVAT還付金の支払い、ODA定義、円借款E/N問題等。
(5)投資関連事項:日越共同イニシアティブ、労働生産性向上、企業が直面する個別案件支援。
(6)「アジア健康構想」の下、医療分野の協力
(7)日本語教育。小学校での日本語教育公式化。日本語教師の育成。
(8)テレビ・ドラマ、映画など日本文化普及の新たな試み支援。
(9)スポーツ分野の交流(スポーツ・フォ・トゥモロー)。
(10)地方連携
(11)業務量急増に対応できる大使館の体制整備。 
 
(了)