1.ベトナム国内では、一部のバー、ディスコ、レストラン、カジノ等の娯楽施設が若者による麻薬犯罪、性犯罪、賭博等の温床となっているなどとして、こうした施設に対し公安当局による一斉取締や摘発が全国規模で強化されています。
2.現地新聞等によりますと、ハノイ直轄都市内のハ・ドン区とソン・タイ区の今年7月から9月までの3ヶ月間の麻薬犯罪関連の検挙件数や押収量等は、検挙件数が630件、検挙人員が833人となっており、麻薬押収量についてもヘロインが2,473グラム、アヘンが182.2グラム、マリファナが20.8グラム、エクスタシー等の錠剤型の覚せい剤が813錠となっているなど、依然、都市部においては高い水準で推移しています。
また、麻薬隠匿・運搬の手口も巧妙化しており、食肉用の鶏肉の内部や石膏の彫刻像の内部に麻薬を隠して購入者の客に届けるなどして、公安当局の監視の目を逃れようとする密売者もいますので、知らない人からは絶対に荷物などを預からないようにして下さい。
3.公安当局は、ベトナム国内での麻薬犯罪等が依然深刻であるとして、今後とも取締・摘発を強化する方針を示しています。つきましては、ベトナムに渡航・滞在される日本人の皆様は、当地での法令・慣習を熟知するとともに、興味本位で麻薬に手を出したり、知らないうちに麻薬の「運び屋」に仕立てられることのないよう次の点に十分ご注意願います。
○
麻薬には絶対手を出さない(ベトナムでの最高刑は死刑)。
○
麻薬犯罪、買春等の温床となっているような場所には立ち寄らない(当地での買春行為は当局の取締の対象)。
○
言葉巧みに近づいてきたり、上手いもうけ話を持ちかけてくる人物を安易に信用しない(甘言に乗らない、乗せられない)。
○
見知らぬ人から、内容不明な物品の購入を勧められたり、荷物の一時預かりを依頼されても応じない。
|