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日本への留学の誘い

 

 

ベトナムの皆さんこんにちは。

私たちはできるだけ多くの人を留学生として受け入れることを希望しており、ベトナムの皆さんもたくさん日本へ留学してくれることを望んでいます。 日本へ留学したくても留学手続きや日本の大学などの必要な情報が入手できなくて困った人もいると思います。

このページは日本への留学に関する奨学金、事務手続きなどの留学情報を広報するために作成したものです。

また、更に詳しく日本への留学について知りたい方のために、留学情報を入手できる連絡先も掲載しました。

世界第2位の経済大国、先端産業や科学技術で世界の先頭に立つのみならず豊かな文化を誇る日本に留学してみませんか。皆さんの将来の可能性を大きく開きます。
 

1.留学を進める上で考えるべきこと

日本への留学を進めるには、どのくらいの期間、何を学ぶかよく考えて決める必要があります。皆さんが今まで身につけたことや今後どのような場で活躍したいのか、自分の将来像を思い描きながら日本で学ぶことを考える必要があります。

以下に留学の形態、留学に必要な費用、日本での学業生活を整理しました。
 

1)留学の形態

日本への留学は目的、留学期間により大きく次のように分けることができます。

 

種 類

目 的

留 学 先

留学期間
語学留学 日本語の習得 日本語教育機関や大学の日本語コース 半年~2年
長期留学 修士、博士など学位の取得 大学院、大学の正規課程、短期大学や専修学校等 1年以上
交換留学 日本とベトナムの大学による学生の交換 大学間交流協定を結んでいる大学 通常1年

 

(2)留学の種類

留学には資金が必要ですが、資金の調達方法により次のように分類できます。

① 国費留学
日本国政府の奨学金による留学

② 私費留学
留学費用を自分で用意するか、日本の民間団体などの奨学金を得ながら留学する。
日本政府や民間の奨学団体は皆さんの留学を応援しますので、最後に掲載されている連絡先を参考に積極的に応募してください。
 

(3)日本での学業生活

日本の学校への入学試験、生活は主に以下のとおりです。

①入学試験
日本の学校へ入学するためには入学試験を受ける必要があります。試験の種類は筆記試験、面接試験、書類審査などがあり、試験科目は日本語、英語、数学、理科などがあります。試験は専門の内容と学校に応じて異なります。自分が希望する学校の試験内容を確認する必要があります。
日本への留学生のため試験として、「日本留学試験」がハノイ、ホーチミンで実施されています。筆記試験により日本語、理科、数学、総合科目の試験が課されています。日本留学試験には、日本に来ることなくベトナムにいながら入学を希望する大学の合否を受けられる制度があり、現在、約50の大学等が、この制度を利用しています。詳細は日本国際教育協会(AIEJ:Association of International Education Japan)に照会下さい。

②住居
日本ではほとんどの学校が学生寮を保有しており、留学生も住むことができますが、収容人数があまり多くありません。また、民間のアパートへも入居できますが、学生寮と比べると家賃が通常高くなります。

③アルバイト
留学生は在籍する学校等の許可を受けた上で、決められた業種であれば、一定の時間内でアルバイトし生活費を補うことができます。アルバイトは学校などから紹介を受けることができます。
 

(4)留学情報の収集

日本には4年制大学が国公私立あわせて約700校あり、日本文化、バイオテクノロジーナノテクノロジー、自動車工学、経済、貿易など様々な内容を学ぶことができます。

また日本政府の奨学金以外にも民間団体や地方公共団体の奨学金も多数あり留学生に支援しています。

大学や奨学金以外に、日本での生活の様子を知ることも重要です。これらの情報は日本大使館、日本領事館やAIEJ、JICE (Japan International Cooperation Center)で入手することが可能です。連絡先は最後に掲載していますので、積極的に情報を入手し留学を進める上で参考にして下さい。

 

2.日本への留学の支援

日本は物価が高いため、留学に必要な資金計画をきちんと立てる必要があります。しかし、日本政府や民間団体などが日本への留学生を金銭的に支援しています。

国費留学と私費留学に分けると次のような支援を受けることが可能です。
 

(1)国費留学

国費留学は日本国政府が留学生の生活費、学校の授業料、ベトナムと日本の航空賃などを負担するものです。

国費留学には次のような種類があります。

これらはベトナム政府の教育訓練省が応募者の選考を行い、日本大使館に推薦します。募集の案内はベトナム教育訓練省やベトナムの大学が行いますが、新聞広告も出していますので、希望される方は所属の学校、教育訓練省又は日本大使館へお問い合わせ下さい。

① 研究留学生
日本の大学院で教育を受ける留学生が対象です。通常は渡日後6ヶ月の日本語教育を受講した後、大学院に入学します。
留学期間は原則として2年以内ですが、学位取得の希望があれば審査を受け、合格した人は留学期間を延長することが可能です。
応募できるのは、大学を卒業し大学の専攻と関連した分野を研究する35歳未満の方です。
奨学金は月額約18万円です。(約2380万ドン)

② 学部留学生
日本の大学の学部で学ぶ留学生が対象です。渡日後に1年間の日本語教育を受講した後、大学に入学します。留学期間は5年間です。
応募できるのは、高校を卒業した22歳未満の方です。
奨学金は月額約14万円です。(約1850万ドン)

③ 高等専門学校留学生
高等専門学校では主に工学分野の専門教育を行っていますが、ベトナムの小中高校で合計11年間の学校教育を受けた人は高等専門学校に留学することが可能です。
渡日後1年間の日本語教育を受講した後、高等専門学校に入学します。留学期間は4年間です。
応募できるのは、高校を卒業した22歳未満の方です。
奨学金は月額約14万円です。(約1850万ドン)

④ 専修学校留学生
専修学校とは実践的な職業教育、技術教育を行っており衣服デザイン、アニメーション、調理など様々な内容を学ぶことができます。渡日後1年間の日本語教育を受講した後、専修学校に入学します。留学期間は3年間です。
応募できるのは、高校を卒業した満17歳以上22歳未満の方です。
奨学金は月額約14万円です。(約1850万ドン)

⑤ 日本語・日本文化研修留学生
日本の大学で日本語や日本文化を学ぶ留学生を対象としています。留学期間は1年間です。応募できるのは、大学で日本語や日本文化に関する分野を専攻している満18歳以上30歳未満の方です。
奨学金は月額約14万円です。(約1850万ドン)

⑥ 教員研修留学生
日本の大学で学校教育に関する研究ができます。渡日後、6ヶ月間の日本語教育を受講した後、大学で1年間の研修を受けます。
応募できるのは、満35歳未満で、初等中等教育機関の教員の方です。
奨学金は月額約18万円です。(約2380万ドン)
 

(2)人材育成奨学計画

日本国政府からの無償資金協力(ODA)により実施されるもので、留学の受入れ分野は「法律」、「経済」、「経営」、「農業」、「IT」、「環境政策」等です。応募条件は、これらの分野の大学を卒業していること、2年以上政府あるいは民間で実務を経験していること、35歳以下であること、としています。募集の案内は新聞、テレビ等を通して行いますが、希望される方はJICE(最後の連絡先参照)にお問い合わせ下さい。
 なお、留学生の選抜は、ベトナム政府と日本大使館が共同で行います。(留学生に対する金銭面の支援は(1)①に同じ)


(3)私費留学

私費留学は自分で留学に必要な経費を用意するものですが、日本での留学期間中に奨学金を受けることが可能です。

主な奨学金には次のようなものがありますが、これらの奨学金以外にも地方自治体(都道府県、市町村)による奨学金などがあります。奨学金の中には数は少ないですが渡日前にベトナムから申請し、日本の大学への留学を条件に奨学金を受けることが約束されるものもあります。これらの奨学金の詳細については、日本大使館、AIEJにお問い合わせ下さい。

 

①日本政府私費外国人留学生学習奨励費
私費留学生のために日本政府が支給している奨学金です。金額は学部レベルで月額52000円(約687万ドン)、大学院レベルで月額73000円です。(約965万ドン)

②民間団体の奨学金
日本には留学生に奨学金を支給している民間団体が約160団体あります。これらの団体の奨学金は平均月額約59000円(約779万ドン)です。

(1円≒123ドン 2003年8月現在)

 

以上の留学プログラムを一覧にまとめてみました。

 

1 国費留学生

研究留学生

 大学院の修士課程または博士課程で勉強。

 大学院で学ぶプログラムとして以下の制度も用意されている。

 AYF(Asia Youth Fellowship):大学院入学前に日本語教育を行い、修士課程または博士課

  程に入学する。

YLP(Young Leaders Program):1年間で修士号を取得するプログラムで分野は行政、地方

  行政、医療、法律、ビジネスの5分野。

人材育成奨学計画(JDS):留学生無償資金協力により実施されており、分野は法律IT等

  の8分野。

学部留学生:大学の学部で学ぶ留学生。

⑤高等専門学校留学生:高等専門学校で学ぶ留学生。

⑥専修学校留学生:専修学校で学ぶ留学生。

⑦日本語・日本文化研修留学生

 日本語を学んでいる学生を対象に、1年間日本語・日本文化を学ぶ。

⑧教員研修留学生

 現職の小中高校の教員を対象としており、半年間の日本語教育の後、1年間教授

 法等を学ぶ。

 

 国際交流基金 日本語教育指導者養成コース(修士課程)

 日本語教員を対象に日本語教育において1年間で修士号を取得する。

 

3 私費留学生

 渡航費、滞在費、授業料等を自己負担で留学するのが原則。政府としては日本学

 生支援機構を通じて奨学金として私費外国人留学生学習奨励費を支給している。

 

 

3.最後に

一人でも多くのベトナム人の方が日本に留学されることを希望しています。

 

ベトナム国内では、主に次のような場所で日本留学に関係する情報を集めたり、留学相談を受けることが出来ますので、お気軽に訪ねてください。詳しいことは各機関に直接お問い合わせ下さい。

  • 日本大使館広報文化センター
    日本大使館広報文化センターでは、国費留学の募集や私費留学のための奨学金、日本の大学の教育内容等といった日本留学に関する資料を見ることが出来るほか、日本への留学経験のあるベトナム人職員が国費留学や日本への留学査証の手続き等といった留学相談に応じています。
        住所:27, Lieu Giai Street, Ba Dinh, Hanoi
      TEL:04-846-3000 FAX:04-846-3045
      利用時間:月~金 8:30~12:00、13:30~17:00
     

  • ホーチミン総領事館
    ホーチミン総領事館では日本への留学経験のある職員が電話で留学相談に応じています。
      
    TEL:08-922-5314(広報文化班)
      利用時間:月~金 8:30~12:00、13:45~17:00
     

  • 外務省ホームページ
    外務省のホームページ(
    http://www.mofa.go.jp/)の中には留学生交流のページがあり、海外からの留学生の実態などが掲載されています。http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/culture/hito/koryu_1.html
     

  • AIEJ(Association of International Education Japan:日本国際教育協会)
    AIEJは日本留学試験や外国人留学生への援助事業、留学情報の提供や留学相談を行っています。本部は東京にありますが、ホームページ(http://www.aiej.or.jp/)から様々な留学情報を入手することが出来るほか、AIEJの留学情報センターでは手紙や電話、Eメールによる留学相談(日本語または英語)も受け付けています。
     AIEJ留学情報センター
     住所:東京都江東区青海2-79
     TEL:+81-3-5520-6131(音声・FAX情報案内サービス)
     E-MAIL:nippon@aiej.or.jp

    また、AIEJでは、ベトナムにおいて以下の機関を日本留学促進資料公開拠点とし、日本留学希望の方が自由に閲覧できるように日本留学に関する情報を提供していますので、是非ご利用下さい。なお、ベトナム日本人材センター(ハノイ及びホーチミン)では、ベトナム人職員が留学相談に応じています(予約不要)。


 

※ 日本留学促進資料公開拠点
 

①ベトナム日本人材協力センター(VJCC,ハノイ)
住所:Trade University, Lang Thuong, Dong Da, Hanoi
TEL:04-7751-281 FAX:04-7752-226
利用時間:月曜日 9:00~11:30、14:00~19:00
          火曜日~木曜日、及び土曜日 9:00~11:30、14:00~17:00
          金曜日  14:00~19:00
留学相談:月曜日~金曜日
 

②ベトナム日本人材協力センター(VJCC,ホーチミン)
住所:15, D5 Road, Van Thanh Bac, Ward 25, Binh Thanh District, Ho Chi Minh City
TEL:08-512-2151 FAX:08-512-2150
利用時間:火曜日~金曜日  9:00~20:00
      土曜日及び日曜日 9:00~17:00
留学相談:火曜日~金曜日   9:00~12:00、13:30~17:00
 

③ホーチミン市国家大学傘下社会科学人文大学
住所:10-12 Dinh Tien Hoang St., Dist 1, Ho Chi Minh City
TEL:08-8221-910 FAX:08-8221-903
利用時間:月~金 8:00~11:30、14:00~16:30
 

④国立レ・ティ・ホン・ガム職業訓練センター附属さくら日本語学校
住所:188 Dien Bien Phu, Dist3, Ho Chi Minh City
TEL:08-8200-363 FAX:08-8201-391
利用時間:月~金(水除く) 8:00~11:00、16:00~19:20  水のみ 16:00~19:20

  • その他の機関
    JICE(Japan International Cooperation Center)
    人材育成奨学計画を担当している機関です。
    住所:Suit 307, 5th Floor, Hanoi Center Office Building, 44B Ly Thuong Kiet, Hanoi
    電話:
    04-934-7711/12

 

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