1.2011年12月25日、台湾及びフィリピンの当局より、ベトナム貨物船ビナラインズ・クイーン号がフィリピン国ルソン島北部海域にて遭難したとの知らせを受けた日本の海上保安庁は、翌26日から28日にかけ3回にわたり、同船が遭難した地点(北緯20°00′東経123°48′。那覇基地から約800㎞)について、航空機により乗組員等の捜索を実施しました。
2.その後、ディン・ラー・タン交通運輸大臣が当館を訪問し直接捜索を依頼するなど越外務省及び越交通運輸省より当館に対して再度の捜索依頼があったことを受け、日本の海上保安庁は、再び2012年1月7日に、同船のライフボート及び救命筏が見つかった地点(北緯20°00′東経119°00′。那覇基地から約1200㎞)を中心に航空機による捜索に当たりました。
3.日本としては今回の遭難によりベトナム側が被った事態に深く同情しています。年末からの4回にわたる一連の捜索も日本の海上保安庁が通常では行わないフィリピン近海において、日越間の友好関係を考慮し特別に行ったものです。残念ながら生存者の発見には至りませんでしたが、今回、日本が行った捜索活動についてベトナム政府より日本政府に対し、当館を通じ、感謝の意が伝えられています。
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