1.6月14日(木)、日本政府は、在ベトナム日本国大使館において、リエンミン村人民委員会との間で草の根・人間の安全保障無償資金協力「グエンフック中学校拡充計画」の贈与契約の署名式を執り行った。
(1) 供与金額
118,679 米ドル
(2) 要請元
リエンミン村人民委員会
2.案件内容
(1)グエンフック中学校は、ナムディン省ヴーバン郡リエンミン村に位置している。リエンミン村は人口約13,700人、世帯数3,500の農村であ り、貧困世帯数の割合は21%に達している。主な産業は農業や家禽育種であり、主要農作物は、米、とうもろこしである。
(2)グエンフック中学校は1995年に建設された校舎(12部屋)と1980年に建設された校舎(4部屋)の合計16部屋を使って、2シフト制でかろ うじて運営されている。現在、校舎内は老朽化しており、随所が危険な状態にあることから、生徒の安全や健康上の懸念が高まっていた。
(3)このような事情に鑑み、今回、リエンミン村人民委員会は、生徒が安全な環境の下で終日授業を受けることが出来るように、新校舎(8部屋)の建設を計画しており、日本政府としては、新校舎の8教室の建設に必要な資材等の購入のための資金を供与するものである。
3.署名式では、谷﨑泰明駐ベトナム日本国特命全権大使とホアン・ミン・トゥアン(Mr.Hoang Minh Thuan)リエンミン村人民委員長が贈与契約書に署名を行った。
4.署名式において谷﨑泰明大使は、「我が国の支援するこのプロジェクトが、リエンミン村の子供達の教育水準を高め、地域及びベトナムの社会経済の発展に貢献する人材の育成につながることを期待します」と述べた。
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