1.12月20日(木)、日本政府は、在ベトナム日本国大使館において、タンフン村人民委員会との間で草の根・人間の安全保障無償資金協力「タンフン村小学校拡充計画」の贈与契約の署名式を執り行った。
(1)供与金額
122,165 米ドル
(2) 要請元
タンフン村人民委員会
2.案件内容
(1)タンフン村小学校は、ハイフォン市ヴィンバオ区タンフン村に位置している。タンフン村は人口約7,100人、世帯数1,540の農村であり、貧困世帯数の割合は14.6%に達している。主な産業は農業であり、主要農作物は、米、とうもろこし、じゃがいもである。
(2)タンフン村小学校は1978年から農協の倉庫を改修して校舎として使用し続けており、生徒437人のうち310人を当該校舎を2シフト制にすることでかろうじて運営している。残りの127人は同小学校より約200m離れた幼稚園の一部教室を借りて、授業を受けている。現在、校舎内は老朽化しており、随所が危険な状態にあることから、生徒の安全や健康上の懸念が高まっていた。
(3)このような事情に鑑み、今回、タンフン村人民委員会は、生徒が安全な環境の下で終日授業を受けることが出来るように、新校舎(8部屋)の建設を計画しており、日本政府としては、新校舎の建設に必要な資材等の購入のための資金を供与するものである。
3.署名式では、谷﨑泰明駐ベトナム日本国特命全権大使とグエン・ヴァン・トゥアン(Mr.Nguyen Van Thuan)タンフン村人民委員長が贈与契約書に署名を行った。
4.署名式において谷﨑泰明大使は、「我が国の支援するこのプロジェクトを通じて、タンフン村の初等教育環境が大きく改善されること、また、日本とベトナムの友情と相互理解が益々深まることを期待します」と述べた。
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