1.12月21日(金)、日本政府は、在ベトナム日本国大使館において、ティエンドゥック高齢者介護センターとの間で草の根・人間の安全保障無償資金協力「ティエンドゥック高齢者介護センター機材整備計画」の贈与契約の署名式を執り行った。
(1)供与金額
103,000 米ドル
(2) 要請元
ティエンドゥック高齢者介護センター
2.案件内容
(1)ティエンドゥック高齢者介護センターは、以前から日本国内の高齢者介護施設との交流を進め、日本式看護・介護の手法を積極的に取り入れている民間の高齢者介護施設である。また、日越経済連携協定(EPA)に基づくベトナム人看護師・介護福祉士候補者受け入れスキームに基づく一定の役割が期待できる施設でもある。
(2)現在同センターには150人の入居者がおり、3人の医師及び45人の看護師が常勤で対応に当たっている。同センターは、介護施設としての介護サービスのほか、入居者に対して必要な医療サービスも行っているが、現在体温計、血圧計や旧式の吸痰器等基礎的な医療機材しかない状態にある。
(3)このような事情に鑑み、今回ティエンドゥック高齢者介護センターは、吸痰器、エコー、人口呼吸器等の医療機材を整備し、介護・医療サービスの質を向上させることを計画しており、日本政府として当該医療機材の購入のための資金を供与するものである。
3.署名式では、谷﨑泰明駐ベトナム日本国特命全権大使とグエン・トゥアン・ゴック(Mr. Nguyen Tuan Ngoc)ティエンドゥック高齢者介護センター長が贈与契約書に署名を行った。
4.署名式において谷﨑泰明大使は、「我が国の支援するこのプロジェクトが、日越EPAに基づくベトナム人看護師・介護福祉士候補者受け入れスキームの成功の一助となることを確信します、また日本とベトナムの間の友情と相互理解が深まることを期待します」と述べた。
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