1.12月20日(木)、日本政府は、在ベトナム日本国大使館において、ヴィンサー村人民委員会との間で草の根・人間の安全保障無償資金協力「ヴィンサー村小学校拡充計画」の贈与契約の署名式を執り行った。
(1)供与金額
122,872 米ドル
(2) 要請元
ヴィンサー村人民委員会
2.案件内容
(1)ヴィンサー村小学校は、フンイエン省キムドン郡ヴィンサー村に位置している。ヴィンサー村は人口約8,600人、世帯数2,160の農村であり、貧困世帯数の割合は21%に達している。主な産業は農業及び家禽育種であり、主要農作物は、米、さつまいもである。
(2)ヴィンサー村小学校は1980年に建設された校舎(2階建て12部屋、1階の5部屋のみ教室として使用)と、1976年に建設された校舎(1階建て4部屋)の合計9部屋を使って、2シフト制でかろうじて運営している。現在、校舎内は老朽化しており、随所が危険な状態にあることから、生徒の安全や健康上の懸念が高まっていた。
(3)このような事情に鑑み、今回、ヴィンサー村人民委員会は、生徒が安全な環境の下で終日授業を受けることが出来るように、新校舎(8部屋)の建設を計画しており、日本政府としては、新校舎の建設に必要な資材等の購入のための資金を供与するものである。
3.署名式では、谷﨑泰明駐ベトナム日本国特命全権大使とグエン・ドゥック・ビン(Mr.Nguyen Duc Binh)ヴィンサー村人民委員長が贈与契約書に署名を行った。
4.署名式において谷﨑泰明大使は、「我が国の支援するこのプロジェクトを通じて、ヴィンサー村の初等教育環境が大きく改善されること、また、日本とベトナムの友情と相互理解が益々深まることを期待します」と述べた。
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