1.
8月11日(木)、日本政府は、在ベトナム日本国大使館において、フンイエン省キムドン郡ヒエップクオン村人民委員会との間で草の根・人間の安全保障無償資金協力「ヒエップクオン村小学校拡充計画」の贈与契約の署名式を執り行った。
(1) 供与金額
96,800 米ドル
(2) 要請元
ヒエップクオン村人民委員会
2.案件内容
(1)ヒエップクオン村は、ベトナム北部フンイエン省にある人口約8,000人(全世帯数約2,000世帯)の村であり、米作を主とする農業に依存している。貧困世帯数の割合は全体の19.3%にも達している。
(2)ヒエップクオン村小学校は1980年に建設された6部屋の校舎と1992年に建設された8部屋の校舎で運営されているが、8部屋の方の校舎を2シフト制にした上で、合計14部屋でかろうじて運営されているものの、現在まで老朽化の進む校舎を修理を繰り返しながら使用していることから、児童の安全や健康上の懸念が高まっていた。
(3)このような事情に鑑み、今回、ヒエップクオン村人民委員会は、生徒児童が安全な環境の下で終日授業を受けることが出来るように、新校舎(2階建て8教室)の建設を計画しており、日本政府としては、新校舎建設に必要な資材等の購入のための資金を供与するものである。
3. 署名式では、谷﨑泰明駐ベトナム日本国特命全権大使とファム・ドゥック・ラン(Mr.Pham Duc
Lang)ヒエップクオン村人民委員長が贈与契約書に署名を行った。
4.署名式において谷﨑泰明大使は、「我が国の支援するこのプロジェクトによって、ヒエップクオン村の初等教育が大きく改善されること、また、日本とベトナムの間の友情と相互理解が深まることを期待します」と述べた。
|