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12月12日(月)、日本政府は、在ベトナム日本国大使館において、ミンソン村人民委員会との間で草の根・人間の安全保障無償資金協力「ミンソン村小学校拡充計画」の贈与契約の署名式を執り行った。
(1) 供与金額
100,837 米ドル
(2) 要請元
ミンソン村人民委員会
2.案件内容
(1)ミンソン村小学校は、ランソン省ヒェウルン郡ミンソン村に位置している。ミンソン村は人口約9,200人、世帯数2,000の農村であり、貧困世帯数の割合は35%に達している。主な産業は農業であり、主要農作物は、ビーナツ、キャッサバ、米である。村の人口の52%は少数民族であるヌン族となっている。
(2)ミンソン村小学校は1969年に建設された4部屋の校舎(1989年に2部屋増築)、1982年に改築された2部屋の校舎及び1996年に建設された2部屋の校舎の合計10部屋を使って、2シフト制で運営されている。現在、校舎内は老朽化しており、危険な状態にあることから、児童の安全や健康上の懸念が高まっていた。
(3)このような事情に鑑み、今回、ミンソン村人民委員会は、生徒児童が安全な環境の下で終日授業を受けることが出来るように、新校舎(2階建て8教室)の建設を計画しており、日本政府としては、新校舎の8教室の建設に必要な資材等の購入のための資金を供与するものである。
3. 署名式では、谷﨑泰明駐ベトナム日本国特命全権大使とマー・ティ・リー(Ms.Ma Thi
Ly)ミンソン村人民委員長が贈与契約書に署名を行った。
4.署名式において谷﨑泰明大使は、「我が国の支援するこのプロジェクトが、ミンソン村の子供達の教育水準を高め、地域及びベトナムの社会経済の発展に貢献する人材の育成につながることを期待します」と述べた。
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