ベトナム国内における新型コロナウイルス関連発表(社会隔離措置の継続(続報))
令和2年4月20日
【ポイント】
●16日,4月15日に行われた政府常務会合(社会的隔離措置の延長等を決めた会合。)の結論が明らかになりました。それによりますと,「感染リスクの高いグループ」「感染リスクのあるグループ」及び「感染リスクの低いグループ」のそれぞれにおける社会隔離措置の実施に関する詳細は以下1のとおりです。なお,同会合後に,「感染リスクのあるグループ」としてハザン省が追加されています。
●また,同会合では,4月30日までは、現在の入国制限措置が継続されることとなりました。これにより,従来どおり外国人への査証発給一時停止措置は継続され,ベトナムの国際航空便及び国内航空便も引き続き制限されます。
●さらに,同会合でフック首相は各省市の人民委員長に対して、管轄地域の感染状況に応じた社会隔離措置を決定するよう指示しました。同会合を受けて,ハノイ市(以下2),ハイフォン市(以下3)及びダナン市(以下4)は具体的な措置を公表しています。
●邦人のみなさまにおかれては,引き続きベトナム政府やお住まいの地域の政府が発表する情報にご注意下さい。なお,上記に関連する文書(15日付政府常務会合の結論、ハノイ市通達、ハイフォン市通達、ダナン市通達)の仮訳は,下記1~4のリンクをご確認ください。。
【本文】
1 社会隔離措置の継続(15日付政府常務会合の結論仮訳)
(1)「感染リスクの高いグループ」(12省市)
(ハノイ市,ホーチミン市,ダナン市,ラオカイ省、クアンニン省、バクニン省、ニンビン省,ハティン省,クアンナム省,ビントゥアン省,カインホア省,タイニン省)
このグループの省市では,首相指示第16号に基づく社会隔離措置を4月22日又は4月30日まで継続する。管轄地域の流行状況に応じて期間延長を検討する。
ただし,生産、インフラ建設、モノの物流については有利な条件を整えるよう留意する。
(2)「感染リスクのあるグループ」(16省市)
(ハイフォン市,カントー市,ランソン省,タイグエン省,ハナム省,ナムディン省,ゲアン省,トゥア・ティエン・フエ省,ドンナイ省,ビンズオン省,ビンフオック省,キエンザン省,ソクチャン省,アンザン省,ドンタップ省,ハザン省(追加))
このグループの省市では,首相指示16号に基づく措置を4月22日まで厳格に実施し,4月22日に感染状況を見て措置を調整する。
(3)「感染リスクの低いグループ」(その他の35省)
首相指示15号を実施する。
2 ハノイ市(「感染リスクの高いグループ」)の措置(ハノイ市通達仮訳)
16日,ハノイ市は,首相指示第16号に基づく社会隔離措置を4月22日まで延長することを通知しました。
3 ハイフォン市(「感染リスクのあるグループ」)の措置(ハイフォン市通達仮訳)
15日,ハイフォン市は,以下を通知しました。
(1)感染リスクの高い地域(ハノイ市,ホーチミン市,ダナン市をはじめ12省市)への旅行歴を有さない者がハイフォン市を訪問する場合には,出発地の行政機関の承認書(注)が必要となる。この場合,集団隔離の対象にはならない。
(注:居住していた場所,期間,及び感染リスクの高い地域への旅行歴がない旨が記載された文書。様式はない模様。)
(2)ハイフォン市民は,感染リスクの高い地域(上記12省市)以外の地域に移動することができる。ハイフォン市に戻る場合には,訪問先の機関・企業又は行政機関による確認書(注)を所持する必要がある。この場合,集団隔離の対象にはならない。
(注:居住していた場所,期間,及び感染リスクの高い地域への旅行歴がない旨が記載された文書を作成し,勤務先企業の社長又は居住地の人民委員会の事務局担当官を得たもの。様式はない模様。)
4 ダナン市(「感染リスクの高いグループ」)の措置(ダナン市通達仮訳)
15日,ダナン市は,以下を通知しました。
感染防止及び予防対策(社会隔離)の実施を継続する。
各飲食店に対し,デリバリーサービスと持ち帰りの再開を認める。ただし,店内飲食は引き続き禁止。