伊藤大使、IOM及びUNICEFベトナム代表と共にカオバン省を訪問し、台風3号被災地への支援式典に参加!

令和7年4月16日
台風3号は大きな爪痕を残しました
日本政府は台風3号の支援事業を実施
 4月8日から9日にかけて、伊藤大使は夫人と共に、日本政府が200万米ドルを拠出し、国際移住機関(IOM)、国連児童基金(UNICEF )を通じて実施した台風3号の支援事業の成果を視察するため、カオバン省を訪問しました。
 
 同事業は、台風被害の大きかった地域を対象に昨年10月から実施され、UNICEFベトナム事務所を通じた事業では、約21,000人の方が、水設備の供与による衛生環境の改善、カウンセリングルームの整備に係る支援を受けました。また、IOMベトナム事務所を通じた事業では、約17,000人の方が緊急避難所の整備及び支援物資の供与を受けました。
 
 キムクック小学校(UNICEF事業実施地)で、伊藤大使及び夫人は、供与された水設備やカウンセリングルームの様子を視察すると共に、子どもたちと一緒に手洗いを学ぶためのダンスを踊りました。
 
 バオラック地区(IOM、UNICEF事業実施地)で、伊藤大使及び夫人は、避難所の起工式に参加しました。伊藤大使は、「災害からの復旧は単なる再建ではなく、より災害に強い社会を築く機会となります。日本は「Build Back Better(より良い復興)」の理念のもと、単なるインフラ復旧だけでなく、より強靭な社会づくりを進めてきました。今後も、ベトナムの皆様と協力しながら、安全で強靭な社会の構築に向けて取り組んでまいります。」と述べました。
 
また、伊藤大使はクアン・ミン・クオンカオバン省党委書記、ホアン・ヴァン・タックカオバン省人民委員会副委員長及びグエン・ホアン・ヒエウ農業環境省副大臣と意見交換を行い、「台風第3号の影響を受け、特にカオバン省においては、土砂災害・洪水被害により50名以上の死者・行方不明者を出す深刻な状況となり、大変心を痛めている。今般、IOM・UNICEFという信頼できるパートナーを通じ、ベトナム国内で台風被害を受けた方々への支援を実施した。また、今後、日本政府は北部11省の山岳地域を対象として更なる支援事業の実施を予定している。」と述べました。

共同プレスリリース
UNICEFを通じた水設備の供与
UNICEFを通じた水設備の供与
キムクック小学校での式典
IOMを通じて設置予定の避難所の模型
避難所起工式の様子
避難所起工式の様子
クオン党委書記との意見交換
タック カオバン省副人民委員長及びヒエウ農業環境省副大臣との意見交換