ジカウイルス感染症に関する注意喚起(ベトナムにおける状況)

平成28年11月2日

 先月30日、ベトナム保健省は、ジカウィルス感染症と診断された中部ダクラク省在住の母親から生まれた小頭症の子どもについて、精密検査を行い、また、当地及びアジア地域WHOと協議した結果、母子感染によりジカウィルスに感染した可能性が高いとして、この件をベトナム国内で、ジカウィルスが原因で小頭症を発症したとみられる第一例として発表しました。

 こうした状況を踏まえ、引き続き、一般的な感染予防(蚊に刺されない、蚊の繁殖防止)に努めるとともに、特に妊娠中の方又は妊娠を予定している方は、流行国・地域への渡航・滞在を可能な限り控えるよう御留意ください。

 (以下参考)
 近年中南米地域を中心として感染が拡大しており、ベトナムを含め、アジア・大洋州、アフリカ、米国フロリダ州の一部等で感染例が確認されています。

 ジカウィルス感染症は、ウィルスを保有する蚊(ネッタイシマカ、ヒトスジシマカ)に刺されることにより感染します。また、母体から胎児への母子感染、輸血や性交渉による感染リスクも指摘されています。発症すると、軽度の発熱、頭痛、筋肉痛、発疹、疲労・倦怠感などの症状が見られます。WHO(世界保健機構)は、母子感染により、胎児の小頭症などの原因となることについて、科学的同意が得られたとしています。

 世界におけるジカウィルス感染症に関する詳細情報、発生・流行の状況等については、更に下記のウェブサイトにて確認することができます。

【関連ウェブサイト】
(1)外務省海外安全ホームページ:http://www.anzen.mofa.go.jp/
(2)厚生労働省ホームページ:http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000109881.html
(3)厚生労働省検疫所ホームページ:http://www.forth.go.jp/index.html
(4)国立感染症研究所ホームページ:http://www.nih.go.jp/niid/ja/diseases/sa/zika.html

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