日越外交関係樹立50周年記念 ― 狂言の世界へ ―

令和5年4月28日
   日越外交関係樹立50周年を記念して、狂言師小笠原由祠氏による狂言公演をハノイ市文廟で開催します。また、同期間、文廟において、小笠原由祠作の能楽面20作品の能楽面展も同時開催します。
 
 日越外交関係樹立50周年記念 ― 狂言の世界へ ―
 期間 2023年5月10日(水)~12日(金) 全日19:00開演
 場所 文廟
 主催 在ベトナム日本国大使館
 共催 国際交流基金ベトナム日本文化交流センター
 協力 文廟・国子監文化科学活動センター
 
 狂言についての知識や演技方法など実演を交えたレクチャーを行った後、狂言「盆山」をご覧いただきます。
 

5月11日(木)及び12日(金)の観覧につきましては、オンライン申し込みの上限に達しましたので、受付を終了させていただきます。
多数のお申し込みありがとうございました。公演の様子は、事後、当館HPでご紹介させていただきます。

 

 能楽面展は、狂言公演期間中15:00~17:00に文廟入場者はご自由にご観覧いただけます。また、狂言公演の来場者は、公演の前後でもご観覧いただけます。
 
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   狂言は、650年の歴史と伝統を持つ日本で最初の「喜劇」です。ユネスコ世界文化遺産として認定され、日本が世界に誇る伝統舞台芸術です。そして、狂言公演の舞台となる文廟は、ベトナム、ハノイの象徴であり、ベトナムの人々にとって大切な場所です。また、2017年2月、天皇皇后両陛下(現在の上皇上皇后両陛下)がベトナムを訪問された際に訪れた場所の一つでもあり、日本人にとっても意義深い場所です。文廟での狂言公演。このコラボレーションからどのような世界が生み出されるのか、どうぞお楽しみください。
 
 
  • 狂言師のご紹介
      小笠原由祠   
  1965年生まれ。1986年で初舞台を踏む。初世・野村萬(人間国宝)、 故八世・野村万蔵、九世・野村万蔵に師事。重要無形文化財総合指定保持者であり、狂言の舞台で第一線で活躍。NHKなどテレビ番組での芸能所作指導の他、千葉大学客員教授として教鞭をとるなど、その活動は多岐に渡る。フランスをはじめとして、イタリア、ドイツ、オーストリア、ブラジル、アルジェリア他世界各国での公演を通じて、狂言の普及に努めている。また、海外の劇団とのコラボレーションなど伝統芸能の枠を広げている。
 

     小笠原弘晃
   2001年生まれ。2004年(3歳)で初舞台を踏む。それ以降、定期的に舞台を勤め、活動は海外にも及ぶ。初世・野村萬(人間国宝)、九世・野村万蔵及び父である小笠原由祠に師事。テレビドラマや映画の出演経験もある。現在、パリ留学中。
 
 
 
 
 
  • 狂言「盆山」のあらすじ
 世間では盆山が大流行。ある男が、知り合いの主人が沢山盆山を持っているのに、所望しても一つもくれないことに腹を立て、ある晩盗みに入ります。男が屋敷の裏手から忍び込み、盆山を物色していると、物音を聞きつけた主人が盗人が入ったと騒ぎます。慌てた男はとっさにそばにあった盆山の陰に身を縮めて隠れますが・・・
「盆山」の解説と公演のビデオはこちらのリンクからご覧いただきます。
https://www.facebook.com/embassyofjapaninvietnam/videos/6988166874610872
  • 能楽面展
日本の伝統舞台芸術である能と狂言を合わせて能楽と称します。能や狂言は、「面」を多用する仮面劇です。実際の舞台で使用されている狂言師小笠原由祠作の能楽面20面を一挙展示します。スペシャルイベントとして、小笠原由祠氏によるミニトークショーも開催します。
 
 期間 2023年5月10日(水)~12日(金) 15:00~17:00
  (文廟入場者はご自由にご観覧いただけます。また、狂言公演の来場者は公演の前後でもご観覧いただけます。)
 場所 文廟内
 
  狂言師小笠原由祠によるミニトークショーは、5月12日(金)15:00から能楽面展会場で行います。