エネルギー協力の推進に向けた実質的な対話

令和7年11月19日
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2025年11月17日午前、在ベトナム日本国大使館はベトナム商工省と共催で、「第4回AZEC(アジア・ゼロエミッション共同体)日越ハイレベル会合」を開催しました。
本会合は、伊藤直樹駐ベトナム日本国大使とグエン・ホアン・ロン商工副大臣が共同議長を務め、日越両国の多数のエネルギー関連企業が参加しました。

主なハイライト:
1. 政策整備への伴走: 日本側は、ベトナム政府による最近の強力な指導力、特に「政治局決議第70号(70-NQ/TW)」の精神および「電力法」改正プロセスにおける尽力を高く評価しました。これらは、国際的な投資家の信頼を醸成するための極めて重要なステップです。

2. 投資の「ボトルネック」解消: 会合では、率直かつ建設的な議論が行われました。日本側は、日本エネルギー経済研究所(IEEJ)のプレゼンテーションや企業の意見を通じ、透明性のあるコスト回収メカニズムの確立と「バンカビリティ(融資適合性)」確保の重要性を強調しました。
これは、大規模なLNG(液化天然ガス)発電や再生可能エネルギー事業が資金調達を行い、越政府が設定した2030年の供給目標期限通りに完工するための必須条件です。

3. 具体的な金融協力: 協力のコミットメントを示す最も明確な証として、国際協力銀行(JBIC)とベトナム投資開発銀行(BIDV)の間で覚書(MOU)の交換が行われました。この合意により、グリーンファイナンスへのアクセス機会が拡大し、ベトナムにおける脱炭素化プロジェクトへの直接的な支援が可能となります。

2050年のネットゼロ(実質排出ゼロ)目標に向け、日本は「戦略的パートナー」であるだけでなく「信頼できる伴走者」としてコミットします。
「経済成長のためのエネルギー安全保障」と「持続可能なグリーントランスフォーメーション(GX)」の両立という難しい課題の解決に、ベトナムと共に取り組んでまいります。
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