日越外交関係樹立50周年記念 裏千家今日庵業躰である町田宗隆先生をお迎えして

令和5年3月23日
大使公邸内の日本庭園見学
掛け軸の解説も交えての茶室見学
   3月17日、裏千家今日庵業躰である町田宗隆先生をお迎えし、大使公邸にて日越外交関係樹立50周年を記念しての茶会を開催しました。レー・ホアイ・チュン越共産党中央対外委員長を始めとする党・政府関係者、企業関係者、大学関係者等約30名に御参加いただきました。

    冒頭、山田駐ベトナム大使より、日越関係の大切な基盤は、「人と人との共感や共鳴」であり、日越双方で古くから親しまれてきた共通の文化であるお茶は、まさに両国の共感や共鳴を生むもの、本日の茶会を通じ、共にお茶を楽しむ両国間にある長くそして密接なつながりを日越関係に携わる皆さまにも発見してほしい旨述べました。

    その後、町田宗隆先生より、茶道は日本を代表する伝統文化であり、その精神は「和敬清寂」の四文字に表される等御説明いただきながら、大使公邸内の日本庭園、茶室の見学、御点前及び呈茶の実演を交えた解説をしていただきました。また、実演では、福岡県東峰村にある高取焼鬼丸雪山窯元の鬼丸碧山先生が焼かれた茶碗を使用しました。高取焼鬼丸雪山窯元は、ベトナムのバクニン省フーラン村でJICA草の根技術協力事業による陶器生産者の生活向上プロジェクトを実施しています。

    チュン党中央対外委員長は参加者を代表し、本茶会開催に感謝の意を示すとともに、「和敬清寂」の四文字に表される茶道の価値観への共感を表明しました。参加者一同がお茶と茶菓子を味わいつつ、茶道が体現する文化や哲学を体感することができ、50周年に相応しい茶会となりました。
裏千家によるデモンストレーション
レー・ホアイ・チュン越共産党対外委員長への呈茶
茶会にご参加いただいた皆様