平成29年度草の根無償「中古消防車整備計画」に係る譲渡式の開催

平成30年5月30日
 平成29年度草の根・人間の安全保障無償資金協力「中古消防車整備計画」にて供与されたはしご車1台及びポンプ車3台の譲渡式がそれぞれバッカン省とホーチミン市で開催されたところ、概要以下のとおりです。
 
1 バッカン省におけるはしご車譲渡式及び技術指導研修修了式
 5月18日、バッカン省にて、はしご車1台の譲渡式及び技術指導研修修了式が開催され、日本政府を代表して中島義人在ベトナム日本国大使館参事官が、ベトナム側からはトラン・チュン・タン公安省消防救難警察局次長、ディン・クアン・フイ・バッカン省公安局次長他が出席しました。
 式典では、冒頭フイ・バッカン省公安局次長が挨拶を行い、「日本政府から供与された消防車は、これまでベトナム各省の消防能力の向上及び市民の生命・財産の確保に大きく貢献してきました。今般日本から供与されたはしご車を消防活動でしっかり活用していきます。また、技術指導研修を通じて習得したはしご車の操作・維持管理技術についても皆で共有していきたいと考えます。」と述べました。
 続いて、日本政府を代表して、中島在ベトナム日本国大使館参事官が挨拶を行い、「今般実施された事業では、本日バッカン省に譲渡されるはしご車1台に加え、既にポンプ車3台がベトナム南部の各配備先に譲渡されています。これらの支援を通じて、火災の際の迅速な消火活動や救助が可能となり、ベトナムにおける火災の脅威が少しでも緩和されることを期待しています。特に、バッカン省では今回初めてはしご車が整備されると聞いており、技術指導研修を含む今次支援を通じて、バッカン省での消防・救助能力が増強されることを切に願います。」と述べました。
 次いで、タン公安省消防救難警察局次長が同局を代表して挨拶を行い、「ベトナムは工業化・近代化・国際化を進めている段階にあり、消防救難救助に対するニーズが益々高まってきています。火災の発生状況が複雑に変動し、増加している一方、消防救難救助の設備・機材は不足しています。このような中、消防機材の整備は、ベトナムにとって喫緊の課題であり、今次支援に心より感謝を申し上げます。」と述べ、謝意を述べました。
 この他、式典では技能指導研修修了証の授与や同研修を受けた消防隊員によるはしご車を使ったデモンストレーション等が行われました。

 
       

日本政府を代表して挨拶を行う中島参事官
 

技術指導研修修了式

 

       

はしご車を使ったデモンストレーション

技術指導研修の成果を披露する消防隊員



2 南部におけるポンプ車3台の譲渡式
 4月27日、ホーチミン市にて、ポンプ車3台の譲渡式が行われ、日本政府を代表して河上淳一在ホーチミン日本国総領事が、ベトナム側からは、ドー・ミン・ズン公安省消防救難警察局次長の他、ポンプ車の供与先であるカントー市、ロンアン省、キエンザン省の公安局の代表が出席しました。
 式典において、河上総領事は「日本の機材を供与できること嬉しく思う。今回供与される車両を最大限活用いただくとともに、日々の維持管理をしっかりと行っていただき、末永く活用されることを期待する。」旨述べました。これに対し、・ズン公安省消防救難警察局次長は、「今般供与を受ける各省において、公安省の規定に従い、ポンプ車が適切に活用・維持管理されることを期待します。御協力に対し、感謝します。」と謝意を述べました。この他、式典では供与されたポンプ車を使ったデモンストレーション等が行われました。
 
       

日本政府を代表して挨拶する河上総領事

各省代表者による受領証への署名
 

       

本件事業で供与された消防車

供与された消防車を使ったデモンストレーション