(注意喚起)ベトナムの若者が悪質な労働仲介業者(ブローカー)などにだまされて被害にあっています

平成30年10月31日
 ベトナムからの技能実習生・留学生の増加は喜ばしいことですが,悪質な仲介業者にだまされて,多額の借金を抱えて訪日し,借金を返せないまま不法滞在し検挙されるベトナム人の若者も増えています。
 技能実習・留学だけでなく,技術者の派遣などでも被害が広がっています。
 悪質な業者が,ベトナムの若者を食い物にしています。
 
 「日本に行けるようにしてあげる」と言う甘い誘いにだまされないように,十分注意してください。
 「観光などの短期滞在ビザで入国して,日本ですぐに仕事を見つけて長期ビザに切り替える」というのは事実上不可能です。
 
 正規の送出機関であっても,様々な名目でお金を巻き上げる業者がいます。「今すぐに手数料を支払わなければ日本に行けなくなる」などと慌てさせて多額の手数料を要求する業者がいます。
 技能実習生に対する手数料は,ベトナム労働・傷病兵・社会省(MOLISA)の通知により,3年契約の場合には3,600USドル以下と上限額が定められています。在留資格認定証明書が発給される前に技能実習生から費用を徴収することや,保証金を徴収することも禁止されています。
高額な手数料を払わないようにしましょう。
 また,手数料などを支払ったときはきちんと領収書をもらいましょう。もし,だまされてお金を支払った場合,領収書がなければお金を取り戻すこともできません。
 
 ● 被害例1
   労働仲介業者が,「短期滞在ビザで入国して,すぐに長期ビザに切り替えて日本で3年間仕事ができる」と甘い言葉で誘い,高額な手数料
 を要求する。当該業者にいわれるがまま,3億ドンを支払い,観光客になりすまして訪日したものの,仕事がなく,借金だけが残った。
 ● 被害例2
   手付金や毎月の教育訓練費を何千ドルも支払い,何ヶ月も待ったにもかかわらず,受入企業が決まらず,訪日できない。会社に要求して
 も,十分な返金が行われない。
 
 ● もし,仲介業者が怪しいなと思ったら・・・
   トラブルに巻き込まれたら,公安などの公的機関に相談しましょう。また,技能実習の送出機関はMOLISA海外労働管理局(DOLAB)が
 管理・監督をしています。
 
 ベトナムの若者がトラブルに巻き込まれるのを防ぐため,ベトナム人と日本人の有志の法律家が,ハノイに相談窓口を設置しました。電話やメール,SNSで仲介業者とのトラブルなどについて相談に乗るほか,悪質な仲介業者にだまされないように必要な情報発信も行っています。また,悪質な仲介業者に関する情報提供も呼びかけています。
 
【民間の相談窓口】
訪日希望の轍プロジェクト(IEVJ)
(フェイスブック)https://www.facebook.com/KIBOUVJ/
 
 
本件に関するお問い合わせ先
在ベトナム日本国大使館
経済班(担当:桃井)
電話:+84-24-3846-3000
FAX:+84-24-3846-3044