大使挨拶

平成28年11月8日

 

 在ベトナム日本国大使館のウェブサイトを御覧の皆様、初めまして。
 平成28年11月3日に駐ベトナム大使として着任しました梅田と申します。
 
  私は、これまで平成22年から24年にかけて外務省南部アジア部長時代を中心にベトナムと深い関わりを持つことができ、ベトナムに強い印象を受けていましたが、このたび、こうして日本とベトナムの関係の最前線で働く機会に恵まれたことを、嬉しく、また光栄に存じます。
 
 今回の着任に先立ち、東京で各界のトップの方々から、日越関係があらゆる分野において飛躍的に発展しているとのお話を伺いました。私自身、両国の間で政治、安全保障、経済、人的交流等、幅広い分野での協力が更に強化され、両国を含む地域と国際社会が直面する様々な共通の課題に向けて積極的な協力が行われるよう、取り組んでいきたいと考えております。
 
 さて、ここ10年でベトナムにおける在留邦人数は約3倍の14,700人、在ベトナム日本商工会加盟者数が約4倍の1,602社に達しています。また、2015年の訪日ベトナム人は前年比+49.2%の18.5万人、ベトナム人留学生の数も約4万人となり、中国人留学生に次ぎ第2位となるなど、いずれも日越関係の目覚ましい発展ぶりを端的に示すものです。
 
 近年、両国間の要人往来も活発化しております。2013年に、安倍総理が第2次政権発足後最初の外遊先としてベトナムを訪問し、2015年9月のチョン書記長の訪日に際しては、今後の日越関係の方向性を定めた「共同ビジョン声明」を発出しました。また、本年のベトナム新政権発足後、5月にはフック首相にG7伊勢志摩サミットアウトリーチ参加のため訪日いただきました。2017年はダナンAPECが開催される年でもあり、日越ハイレベルの関係の一層の強化が期待されます。
 
 また、皆様御存知のとおり、明年春には天皇皇后両陛下にベトナムを御訪問いただく方向で調整中です。実現すれば、日越関係の歴史上初めての御訪問となります。ぜひこの御訪問を成功させ、日越両国の友好関係が一層深まるよう努めて参りたいと思います。
 
 最後になりますが、日本の現状、日越関係の動き、さらに大使館主催の様々な活動・行事も当サイトで紹介して参りますので、御覧いただければ幸いです。


             
平成28年11月
駐ベトナム日本国特命全権大使
梅田 邦夫