ベトナムメコンデルタ地域7市・省の指導者と梅田大使が会談しました

平成30年5月8日
 梅田大使は、4月18日(水)から19日(木)にかけ、カントー市を訪問し、「日本に出会う~ベトナムメコンデルタ(Meet Japan)」に出席した機会を利用して、ベトナムメコンデルタの7市・省(会談を行った順に、カマウ省、ロンアン省、ティエンザン省、ベンチェ省、ヴィンロン省、キエンザン省、カントー市)のそれぞれの指導者と会談しました。
 
 各市・省の指導者からは主に、
 (1)各省の特産である農産品、水産品の特産物への技術協力
 (2)日本への人材派遣(技能実習等)
 (3)日本企業の投資誘致
等についての支援の要望がなされました。
 
 梅田大使及び同席したJICA所長、大使館職員は、これらの要望に対し、
 (1)農業は、付加価値を高める工夫を行うことが重要で、生産性の向上とセットでやっていくことが必要。日本の中小企業の海外展開での普及実証なども実施していきたい。技術のある日本企業と上手くマッチングできるよう協力したい。
 (2)多くのベトナム人が少子高齢化、労働力不足の日本の経済を支えてくれていることに感謝。他方で、うまい話に騙されて借金を背負って日本に行く若者がおり、若者を食い物にしている悪徳送出し機関、受入れ機関を取り締まっていきたい。セミナーの実施等正しい情報の発信に協力いただきたい。
 (3)日本企業の投資については、(1)既に投資している日本企業の声をしっかり聴くことが重要である、(2)日本語ができる人材を確保するための日本語教育の導入を検討いただきたい、(3)日本商工会議所の理事会で省指導者によるPRを行っていただくのも一案と回答しました。
 
 なお、カントー市との会談では、チュオン・タン・サン前国家主席も出席しました。サン前国家主席は、メコンデルタ最大都市であるカントー市の発展が他省への波及効果をもたらすため、カントー市が日本の経験を踏まえて自ら長期的なビジョンを描くことが必要であると述べ、梅田大使は、それが実現できるよう協力すると述べました。
 
     

カマウ省:レー・ヴァン・スー副人民委員長
 
ロンアン省:グエン・ヴァン・ドゥオック副人民委員長
     

ティエンザン省:チャン・タイン・ドゥック副人民委員長
 

ベンチェ省:カオ・ヴァン・チョン人民委員長
 
     

ヴィンロン省:ルー・クアン・ゴイ副人民委員長
 
キエンザン省:マイ・アイン・ニン副人民委員長

カントー市:チュオン・タン・サン前国家主席、チャン・クオック・チュン党委書記及びヴォー・タイン・トン人民委員長