グエン・ディン・チュウ盲学校におけるブラインドサッカー場開所式
26日,梅田邦夫駐ベトナム日本国大使は,日本財団の支援により整備されたグエン・ディン・チュウ盲学校のブラインドサッカー場の開所式に,樺沢一朗日本財団常務理事他と共に,出席しました。同開所式は,この他,ハノイ市教育訓練局からファム・スアン・ティエン同局次長他2名及びファム・ティー・キム・ガー・グエン・ディン・チュウ盲学校校長を始めとする同学校の教師・生徒及び保護者代表ら総勢約270名と多くのメディアが参加し,華やかに執り行われました。
本件式典は,生徒による獅子舞の演舞で始まり,生徒たちによる華やかな音楽・ダンスパフォーマンスが披露された後,記念プレートの除幕式が行われました。次いで,新しく整備されたブラインドサッカー場にて晴眼者と視覚障がいを抱える生徒たちによるブラインドサッカーの試合が行われ,躍動感あふれるプレーが繰り広げられました。
日本財団を代表して本件式典に出席した樺沢常務理事は,挨拶の中で,「日本財団は障害のあるなしにかかわらず,だれもが活躍できる社会の実現をめざし,50年にわたって様々な活動に取り組んできました。ここグエン・ディン・チュウ盲学校に対してもパソコン等の機材を提供し,先生に対する研修も実施しました。そうした意味では,日本財団とグエン・ディン・チュウ盲学校の関係は今に始まったものではありません。この度は梅田大使のアドバイスもあり,ブラインドサッカー場の建設をお手伝いさせていただきました。先進的な教育を行っている本学校では,ブラインドサッカーが体育の授業で取り入れられている他,ブラインドサッカーのチームにおよそ50人が所属していると聞いています。素晴らしいサッカー場が完成したと思います。皆さんがこのサッカー場で更に練習に取り組み,技を磨いて頂ければ,これ以上嬉しいことはありません。」と述べました。
続いて日本政府を代表して挨拶をした梅田大使は,日本財団による多岐に亘るベトナムでの障がい者支援に敬意と感謝を述べ,杉良太郎日越・越日特別大使による30年間に亘るグエン・ディン・チュウ盲学校への支援,天皇・皇后両陛下がベトナムを訪問された際のクアン前国家主席主催の晩餐会にてグエン・ディン・チュウ盲学校の子供たちが演奏を披露したことなどにも触れた上で,「今回の日本財団の支援が,子供たちの健やかな成長に資するとともに,ベトナム・ブラインドサッカー選手の育成と強化にもつながることを心から祈念します。」と述べました。
この他挨拶をしたティエン・ハノイ市教育訓練局次長他及びガー・グエン・ディン・チュウ盲学校校長からは,今次支援を含むこれまでの日本財団による支援に対する謝意と共に,教育分野及び障害者支援における日本政府及び日本企業による長年に亘る協力について感謝が表明されました。
大使挨拶全文
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挨拶をする梅田大使 |
挨拶をする樺沢常務理事 |
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盲学校の生徒による太鼓パフォーマンス |
テープカットを行う主賓 |
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ブラインドサッカーの試合に挑む生徒たち | 新しく整備されたサッカー場を駆け回る生徒達 |