「日本式リハビリセンター開設式典」への出席

平成30年10月31日
 10月30日,ハノイ公衆衛生大学主催で,医療法人協和会のリハビリ機器の贈呈による「日本式リハビリセンター開設式典」が日越外交関係樹立45周年記念事業の1つとして,開催されました。
 梅田大使が出席し,挨拶の中で,日越医療協力とリハビリセンターの重要性と今後の期待について述べ,リハビリセンターの成功,日越関係の一層の強化を祈念しました。
 
(挨拶をする梅田大使)
 
(木曽会長挨拶)
 
(ハー学長挨拶)
 
(会場風景)
 
(除幕式)              
              
 (関係者集合写真)
 
(リハビリセンターを視察する大使)  
        
(リハビリ機器)
 
(リハビリセンター風景1) (リハビリセンター風景2)

 (梅田大使挨拶抜粋)
 ● 日本政府を代表し,ハノイ公衆衛生大学・日本式リハビリセンター開設に心からお祝い申し上げます。また,この式典を日越外交関係樹立45周年記念事業の一環として開催いただいていることに感謝申し上げるとともに,二点申し上げます。
 ● 一点目は,「日越医療協力」についてです。日越間の医療協力の裾野は広く,政府間だけでなく民間ベースの協力も数多く見られ,大使館で把握しているだけでも官民合わせて150以上の協力が行われています。
 ● 今月8日,グエン・スアン・フック首相と安倍首相の「日越首脳会談」が東京で行われました。政治安全保障,投資,教育,文化交流等多岐にわたるテーマについて意見交換されましたが,医療分野については,「日本のアジア健康構想の下,両国が医療分野の協力を更に深化させること」に意見の一致がありました。今後,治療のみならず,高齢化社会を念頭に予防やリハビリ分野での連携を強化する狙いがあります。本センター開設は,正に,首脳会議での合意を具現化する第1号のプロジェクトと言えます。
 ● 2点目は,本リハビリセンターの重要性についてです。昨年12月,木曽協和会会長,ハー公衆衛生大学学長,ゴック所長の3名が,ベトナムで日本式リハビリテーションを広めることに合意されました。それから10カ月という非常に短い期間で本センターを実現されました。これは驚くべきスピードです。「協和会」,デイエンドック高齢者福祉センター,ハノイ公衆衛生大学の皆様の「実行力」と「チームワーク」に改めて敬意と感謝を申し上げます。
 ● 日本は,少子高齢化と深刻な労働力不足に直面しています。特に,介護要員不足は緊急の課題です。「協和会」は,介護福祉分野での日越協力の先駆者であり,昨年から兵庫県篠山(ささやま)市に,日本初の外国人介護福祉士養成学校(篠山(ささやま)学園)を設立され,ベトナム人留学生を受け入れておられます。
 ● ティエン・ドゥック高齢者介護センターは,ベトナムにおける高齢者介護の先駆的かつ模範ともいえるセンターです。日本大使館も以前からお世話になっており,先般,日本外務省は外務大臣表彰を授与させて頂きました。
 ● ハノイ公衆衛生大学は,公衆衛生の分野ではベトナムトップの大学です。ベトナムでは,交通事故等に起因する身体機能障害のケースが多くみられますが,残念ながら,リハビリの普及は十分ではありません。3機関が協力しての本センター設立は,ベトナムにおけるリハビリの普及,多くの患者さんの身体機能回復に多大な貢献をされると確信致します。同時に,リハビリ分野の「人材育成」における日越協力という観点からも象徴的なプロジェクトです。是非ハノイ公衆衛生大学にはリハビリ分野でも主導的な役割を果たしベトナムでトップの大学となることを期待します。
 ● 最後に,皆様のご健勝,本リハビリセンターの成功,日越関係の一層の強化を祈念し,私の挨拶とさせていただきます。
 
 
本件に関するお問い合わせ先
在ベトナム日本国大使館
経済班(担当:桃井)
電話:+84-24-3846-3000
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