ベトナム国内における新型コロナウイルス関連発表(フック首相,カラオケ,ディスコ営業再開に同意)

令和2年6月19日

 6月9日、政府ポータルサイトにおいて、COVID-19対策に関する政府常務会合の結論として、以下の文章が掲示されました。


タイトル:フック首相,カラオケ,ディスコ営業再開に同意


  COVID-19対策に関する政府常務会合の結論として,フック首相はカラオケ,ディスコの営業再開に同意し,国際航空便再開に向けて,(感染リスクのない)安全な地域を公表するようCOVID-19国家指導委員会に対して指示した。
  会合出席者による意見の発表の後,会合の締めくくりとして,フック首相は,ベトナムのこれまでのCOVID-19対策の成果は大きなものであり,最近2か月近く,市中の新規感染者が発生しておらず,全国民が安心と喜びを感じていると述べた。
  現段階における国家の発展として,フック首相は発展するための安全,ニューノーマルの中の持続可能な発展について明示した。
  発展において,世界情勢をよく研究し,ベトナムも広範に国際統合する国家として,自国の状況と世界情勢を連動させて検討する必要があるとした。
  政治局による指導,具体的には,国内の経済社会発展が第一であるとする「第77号結論」の精神を徹底させる。近い将来,国際統合の再開,世界の中でも安全な場所となるようなベトナム国家建設を継続するために,十分に準備する。
  フック首相は、陸路,海路,空路全ての国境ゲートにおけるCOVID-19対策について強調した。海外の専門家,経営者,ベトナム人がベトナムに戻ってくることが必要であり,良識的に対応し,あらゆる条件を整える必要があるとした。
  ニューノーマルの中での力強い社会経済発展が必要である。関連各省庁,地方省市は,本年度の予算と任務を遂行すべく,具体的な計画を立てる必要がある。
  国民のための社会保障について引続き配慮し,生活に困窮する国民を取り残さないようにしなければならない。もう1点関心を払うべき点として,引き続き適切な隔離措置を実施し,外国からの入国者により市中感染が引起こされないようにしなければならない。
  フック首相は,ベトナムで地域を定めて投資や就労の機会を探す専門家,民間投資家,技術者がベトナム入国することについて同意した。首相は,地方省市の人民委員会に対して,規定に基づいて,有料の隔離施設をアレンジし,受入れ,適切な検査を実施するように指示した。
  財政省は,法律に基づいて,隔離料金(特に治療費)の徴収について検討することについて,基本的に保健省に同意し,首相に報告して検討・決定を仰いだ。有料での隔離・治療については,適切かつ厳密に運用し,国家予算を節約し,国民の負担にならないようようにするために,よく研究しなければならない。
  ベトナム人ビジネスマン,学生,大学生,高齢者等で一時帰国を希望しながらもまだ帰国できない人々について,フック首相は外務省に対して,具体的な基準を示し、帰国希望登録の対象者を広げ、そこにベトナムと外国の専門家を含めるように指示した。
  交通運輸省は、航空会社が上記対象者について、ベトナムへの帰国輸送便を良識的かつ良い条件でアレンジするよう指導する。
  首相は、定められた帰国に関する基準に従い、生活のために帰国する専門家、ビジネスマン、大学生、学生、高齢者等を載せたフライトの便数を制限しないように求めた。
  外務省は交通運輸省との間で、帰国を希望するベトナム人の要望に応じてフライトを増便するべく調整する。
  国際商用航空便の再開について、フック首相は、COVID-19指導委員会に対して、30日間感染者の発生がない地域へのフライトを再開させるために、安全な地域を公表するように指示した。首相は完全閉鎖を続けるわけにいかないが、その一方で各国の安全度が確認できるまでは再開しないと強調した。
  首相は、会合において提案のあったカラオケ、ディスコの営業再開について同意する一方で、公安省及び関係機関に対して、これらの場所における違法行為、特に麻薬取引・使用について取締るように指示した。


政府ポータルリンク
http://baochinhphu.vn/Utilities/PrintView.aspx?distributionid=397655