ベトナム国内に在住の皆さまの新型コロナウイルスのワクチン接種

2021/7/9
2021/07/13,26,27,08/2,3,5,12,17,19,23,26,09/1更新 

   新型コロナウイルス感染症の流行状況は、依然、ベトナムをはじめ世界中で予断を許さない状況にあります。そうした中、ベトナム国内においても、ワクチン接種が行われています。このページでは、ベトナム国内に在住の邦人の皆さまの新型コロナウイルスのワクチン接種について、説明いたします。

1.ワクチンの接種を受ける方法

 ベトナム在住の皆さまが新型コロナウイルスのワクチンの接種を受ける方法は、(1)日本への帰国時(一時帰国を含む。)に日本政府が提供するワクチンの接種を受ける方法と、(2)当地でベトナム政府が提供するワクチンの接種を受ける方法の2つです。
 それぞれのご事情やご判断から、後者(2)の方法で接種を受ける在留邦人の皆さまもいらっしゃいます。その場合には、仮に副反応が発生した際の医療体制、後遺症等が生じた時の補償等、日本で接種した場合と比較して制約があることを十分ご理解の上、接種をお受けになりますようお願いします。
 当地でのワクチン接種に懸念等をお持ちの場合には、前者(1)をご検討ください。
 

(1) 日本への帰国時(一時帰国を含む。)のワクチン接種

ア 概要
 日本政府は、日本に住民票を有しない海外在留邦人等の皆さまの中で、在留先での新型コロナウイルスのワクチン接種に懸念等を有し、日本に一時帰国してワクチン接種を行うことを希望する方々を対象としたワクチン接種事業を、本年8月1日から、成田空港と羽田空港の空港制限区域外に設置される特設会場において開始しています。終了時期は2022年1月上旬を予定しています。希望される方は、隔離期間(注1~3)、フライト(注4)等、制約がある中で計画的にご準備ください。
 また、居住地でアストラゼネカ(AZ)製又はファイザー製のワクチンを1回接種し、何らかの事情により居住地で2回目の接種を受けることに懸念等を有する場合、本事業で1回目と同じワクチンの2回目接種のみ受けることが可能です。
 なお、接種費用については無料ですが、渡航費用や滞在費等、その他の費用は自己負担になります。

 本事業の詳細は、外務省の海外安全ホームページの特設ページを参照ください。
 URL:https://www.anzen.mofa.go.jp/covid19/vaccine.html
 
(注1:日本入国後の自宅等待機)
 現在、ベトナムから日本に入国した後、2週間の自宅等待機が義務付けられています。ただし、フライトの到着時間次第で接種会場の開場時間内に間に合う場合(正午以前に到着する場合)には、到着当日(14日間の待機期間に入る前)に一回目の接種が可能です。

(注2:ベトナム入国後の強制隔離)
 日本からベトナムに入国した際、2週間の強制隔離(ホテル)が義務付けられております(注3)。ベトナムへの入国手続・入国後の取扱い等については、以下の当館ホームページでご案内しています。
 URL:https://www.vn.emb-japan.go.jp/itpr_ja/20200731nyuukoku.html

(注3:ワクチン接種と隔離期間の短縮)
 通常、入国後の集中隔離期間は14日間です。
 一方、2021年8月4日、ベトナム保健省は、一定の条件を満たしたワクチン接種者について、集中隔離期間を7日間、その後の健康観察期間を7日間とする旨の通達を発表しています(2021年8月4日付保健省文書第6288/BYT-MT(原文概要))。
 また、ワクチン未接種の子供(18歳未満)が親(ワクチン接種済み)と一緒に入国する場合、施設(ホテル)隔離を7日間、自宅隔離を7日間、健康観察期間を14日間とすることとされています(2021年8月25日付保健省通達7020/BYT-MT(原文概要))。
 これを受け、ハノイ市においては、入国手続の際に隔離計画とともに「接種証明書(注3-2)」の原本又は写しをハノイ市当局へ提出した場合、ベトナム入国後の集中隔離期間を7日間、その後の健康観察期間を7日間とする取扱いとなっています(2021年8月18日付ハノイ市人民委員会通知No: 2681/UBND-KGVX(原文概要))。なお、場合によっては原本での提出を求められる可能性もあることからご注意ください。

(注3-2:「接種証明書」の申請)
 「接種証明書」の申請方法等につきましては、厚生労働省ホームページ(市町村で接種を受けた方)又は外務省ホームページ(海外在留邦人の一時帰国者を対象とした事業で接種を受けた方)をご確認ください。

(注4:日本へのフライト)
 8月中旬以降のベトナム発・日本着のフライトについて、各航空会社における予約可能数が広がりました。空席状況等は、各航空会社にお問合せ下さい。

イ 対象者(対象範囲は上記外務省ホームページの特設ページでご確認ください。)
 本件事業の対象者は、以下の3つの条件を全て満たす方です。
➀在留先におけるワクチン接種に懸念等を有している日本人又は再入国許可(みなし再入国許可を含む。)により再入国する一部の外国人(対象範囲は下記外務省HPの特設ページでご確認ください。)
➁日本国内に住民票を有していない方(転出届を提出済みの方)
➂ファイザー製のワクチンの接種を受ける方は、接種時点で満12歳以上である方(AZ製のワクチンの接種を受ける方は、接種時点で満18歳以上である方)

(注)本事業で、AZ製又はファイザー製の2回目接種のみを受ける方については、上記の3つの条件以外にも条件があります。詳細は、外務省の海外安全ホームページの特設ページを参照ください。(URL:https://www.anzen.mofa.go.jp/covid19/vaccine.html
 
(参考)
 海外在住でも日本国内に住民票を有する方は自治体による接種の対象となるため、本事業の対象外です。また、現時点では日本国内に住民票を有していない方であっても、帰国時に転入届を提出し、住民票登録を行う場合には、自治体による接種事業の対象となるため、本事業の対象外です。住民票を有する方や転入届を提出した方は、各自治体からのワクチン接種に関する案内をご参照ください。
 
ウ 予約方法
 本事業を利用し、ワクチンの接種を希望する場合は、このインターネットの特設予約サイトで事前に予約してください。
 URL:https://mar.s-kantan.jp/mofa-v-u/

エ 接種証明書の交付
 本事業で接種を受ける方には、必要に応じて、2回目の接種の後に外務省に申請いただければ、接種証明書を発行します。接種証明書の発行を希望される方は、外務省の海外安全ホームページを参照ください(https://www.anzen.mofa.go.jp/covid19/vaccine.html)。2回目の接種日に事前記入した申請書を提出することで、接種会場で接種証明書を発行することも可能です。
 なお、現時点では接種証明書を保持していても、ベトナム入国後の隔離期間等は同じです。しかしながら、今後の制度変更を念頭に置き、接種を受けた場合には、なるべく接種証明書を取得の上、入国するようお願いします。現在、交付される接種証明書が、今後、ベトナムにおいて適切な扱いを受けるよう、当館は、ベトナム政府当局に対し働きかけています。詳細が決まりましたらお知らせします。
 
オ 関連情報
 詳細については、外務省HP内の以下の特設ページに記載しておりますので、御関心のある方は以下のURLからご確認ください。質問がある方は、まずは特設ページ内にある「よくある質問」コーナーをご一読ください。
 URL:https://www.anzen.mofa.go.jp/covid19/vaccine.html 
 
 厚生労働省のコロナワクチンナビ(以下のURL)もご参照ください。
 URL:https://v-sys.mhlw.go.jp/
 

(2) ベトナム政府が提供するワクチン接種

ア 現状
 ベトナム政府は、8月19日時点で、約2,200万回分のワクチン(ファイザー社製、モデルナ社製、アストラゼネカ社製等)を国内で確保していると見込まれており(報道ベース)、優先接種対象者(医療従事者、隔離施設の職員、感染地域内の工場労働者等)から接種を進めています。
 ベトナム政府は、在留外国人に対しても、自国民と同じ条件でワクチン接種の対象にしています。そのため、ベトナム国内の感染地域内の工業団地の一部では、ベトナム人とともに、日本人もワクチンの接種を受けています。
 ただし、現時点では、ベトナム国内においては、ワクチンの数量は十分ではなく、ワクチンの接種を希望する皆さまがワクチンを直ちに受けられる状況にはありません。そのため、当館は、在留邦人の皆さまのうち、希望する方がワクチン接種を受けられるよう、ベトナム政府に働きかけています。
 今後のベトナム政府の方針については、随時皆さまにお伝えしていきます。
 なお、これからベトナムに入国される方で、ワクチン接種を検討されている方は、入国前に、ワクチン接種を所定の回数済まされることをお勧めします。

イ 当地でワクチン接種を受けるにあたっての注意事項
(ア)副反応が生じた場合の医療事情
 ベトナムの医療環境・水準は、日本や一部周辺諸国と比べ劣ります。さらに、現在、ベトナムでは、南部を中心に新型コロナ感染症の新規感染者が急激に増加していることから、医療提供体制(病院、医療機器、医療スタッフ)に大きな負担が掛かっている状態です。今後、感染拡大の継続により、医療提供体制が一層悪化していく可能性もあります。そのため、ワクチン接種後、副反応が生じても、体制が整った病院に搬送されない場合があります。また、病院に搬送されたとしても、外国人にとっては、言葉(ベトナム語)の問題もあります。
 
(イ)健康被害への補償
 ベトナム政府は、同政府が提供するワクチン接種に伴い生じた副反応等、健康被害に関し、「死亡又は重大な合併症」の場合にのみ補償する制度を有しています。しかしながら、同制度は、ベトナム国民を対象にしており、在留外国人を対象にしていません。
 また、日本には、「日本の予防接種法に基づき接種を受けた方」が健康被害を受けた場合のために、予防接種健康被害者救済制度があります。しかしながら、現時点では、同制度は、日本国内に住民票がある者が日本国内でワクチンの接種を受けた場合を対象としており、外国でワクチンの接種を受けた場合を対象としていません。詳しくは、厚生労働省ホームページをご参照ください。
 URL: https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou20/kenkouhigai_kyusai/
 
(ウ)いざという場合の備え
 そのため、当地でのワクチン接種を希望される方は、あらかじめ、医療通訳サービス等を通じ、いざという場合の搬送先病院を確認しておくことをご検討ください。また、海外保険に加入されている方は、ご自身の海外保険がワクチン接種に伴い生じた副反応等の治療や、健康被害への補償に適用されるかどうかを保険会社にご確認ください。また、企業や団体にお勤めの方は、所属先の組織に対し、ワクチン接種に伴う健康被害への補償(医療費等)の内容をご確認ください。
 

(3)その他

 異なる種類のワクチンの接種を1回ずつ受けたりすることの可否について、当館に相談が寄せられています。
 現状では、厚生労働省においても、WHOにおいても、所定の回数、同じ種類のワクチンの接種を受けることを推奨しています。
 一方で、ベトナム保健省は、本人が同意する場合には、1回目にアストラゼネカ社製のワクチンを接種した場合、2回目をファイザー社製のワクチンの接種を認めるとしております。なお、1回目が、ファイザー又はモデルナのワクチンの場合は、2回目は同じ種類のワクチンであるべきとしています。

2.ワクチンに関する情報

 新型コロナウイルスのワクチンに関する情報を掲載しているホームページをご紹介します。
 
(1)新型コロナワクチンの有効性・安全性について(厚生労働省のホームページ)
  URL: https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/vaccine_yuukousei_anzensei.html
 
  ➀アストラゼネカ社の新型コロナワクチンについて(厚生労働省のホームページ)
   URL: https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/vaccine_astrazeneca.html

  ➁武田/モデルナ社の新型コロナワクチンについて(厚生労働省のホームページ)
   URL: https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/vaccine_moderna.html 

(2)バキスゼブリア筋注(*)を接種される方とそのご家族へ(医薬品医療機器総合機構のホームページ) 
  URL: https://www.pmda.go.jp/RMP/www/670227/6bb360af-b4a5-4fcb-a6f4-bc9e7fe8466d/670227_631341FA1024_02_001RMPm.pdf
  (*)アストラゼネカ社製のコロナワクチン

(3)私は接種できますか?(厚生労働省のホームページ)
  URL: https://www.cov19-vaccine.mhlw.go.jp/qa/receive/