2025年旧正月(テト)にあたり、伊藤直樹大使からの新年のご挨拶

令和7年1月29日
ベトナムの皆様、ベトナム在住の邦人の皆様
健やかに新春をお迎えのこととお慶び申し上げます。

昨年5月にベトナムに着任し、初めてのテトを迎えます。

今年の干支、「巳」は、変革と再生の象徴です。ベトナムは今、トー・ラム共産党書記長のリーダーシップの下で、「新しい時代」に向けて国を大きく飛躍させようとしています。私は、この「新しい時代」は、日本とベトナムの協力関係をさらに発展させる好機となると考えています。そして、日本が、「新しい時代」においてもベトナムの最良のパートナーとなり、両国の協力関係が更に発展していくことを強く期待しています。

ベトナムは、20年後の2045年に先進国入りするという目標を掲げ、交通運輸、デジタル、エネルギーの戦略的インフラの整備、半導体産業の育成、DX、GXの推進等を強力に進めています。これらはいずれも日本企業が活躍できる分野です。

そのためにも、トー・ラム党書記長が進める様々な改革により、日本企業の事業の具体的な促進につながることが重要です。行政手続きの簡素化、透明化、許認可の迅速化が進み、事業環境が改善されること、更には、新たな投資に繋がることを期待しています。

日本の官民が一体となってベトナムとの協力関係を深化させることで、ベトナムと日本、両国がともに発展していく未来を実現していきたいと考えています。昨年12月に開業したホーチミンメトロ一号線は、まさに日本の官民が一体となってベトナムの発展に貢献するインフラ・プロジェクトの好例と言えるでしょう。

現在、ベトナムには2万人近い在留邦人の皆様が暮らしておられます。引き続き、皆様の安心・安全な生活環境を維持することが大使館の最重要の業務であり、館員一同、引き続き注力してまいります。

本年も、政治、経済、文化、スポーツ、観光などあらゆる分野において、両国の包括的戦略的パートナーシップの発展に努めてまいります。引き続き、大使館の活動に対するご理解とご支援をどうぞよろしくお願いいたします。

新しき1年におきまして、皆様のご健勝とご多幸をお祈りいたします。